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【交通安全ニュース解説コラム】第112回
見落としが命取りに 夜間走行で注意したい危険予測

みなさんこんにちは、ディ・クリエイトの上西です。
先日、京都府舞鶴市で路上に倒れている人が、車にひかれて亡くなる事故がありました。
通報したのは倒れている人を発見した車両の運転者で、その運転者は路肩に車を止めて倒れている人に声をかけようとしたそうです。
ところが、その横を後続車が走行してきて倒れている人をひき、そのまま走り去ってしまったということでした。

なぜ路上に人が倒れていたかについては分かりませんが、同様の事故は、実は年間で約300件も発生しています。
そしてこのような事故で、毎年100人以上の人が亡くなっているのです。
このような、路上に横たわっている人をひいてしまう事故を、路上横臥事故(ろじょうおうがじこ)といいます。
路上横臥事故は、夜遅くから未明にかけて多く発生します。
時間帯で言うと20時頃から4時頃にかけてです。
そして、金曜日から発生件数が増加し、土曜日がもっとも多く起こっています。
年間で見ると、3月、4月、12月に事故が多発しています。

深夜の路上横臥事故を防ぐために必要な危険予測とは

深夜帯に路上横臥事故が多く起こっているのは、「人が横たわっている」と思いもしないこと、そして路上にいる人が見えにくいことが、原因としてあげられます。
夜間は、ハイビーム走行をしましょう。
対向車がいる場合など、ロービームにしなければならない場面もありますが、基本的にハイビームで走行することで、路上に横たわっている人や、道路を横断している人を発見しやすくなります
そして、制限速度は必ず守るようにしましょう。
違和感を感じたり、対向車が一瞬のハイビームなどをした場合は、減速をし、安全確認を行いましょう。

事故を起こした運転者の多くは「ゴミだと思った」などと事故後に証言します。
たとえ「ゴミだと思った」としても、車を停止させて確認をしてください。
過去には同じような理由で、確認をすることもなく車を走らせ続け、はねた人を引きずったまま何十キロも走行し、死なせてしまった事故がありました。
何かに接触した、何かに乗り上げた、といった場合には、「どうせゴミだろう」「気のせいだろう」で済ませずに、すぐに車を停止させて、車両の周囲と車体の下を確認してください。
すぐに確認して対処すれば、命を救えることもあります。


京都府で起こった事故は、道路上に倒れていた人に気づいた車が停止・回避したにもかかわらず、後続車がその状況を認知できずに発生した典型的な事例です。
このような事故は決して珍しくなく、「前の車が止まっている理由」を考えないまま進行してしまうことが大きな要因です。
停止している車両の先には、人や障害物が存在する可能性が高く、本来は減速あるいは停止して状況を確認すべき場面です。
重要なのは、違和感を見逃さないことです。
前方の車の動きに異変を感じた時点で減速・停止する
この基本行動の徹底こそが、同様の事故を防ぐ鍵になります。

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執筆:上西 一美
株式会社ディ・クリエイト代表
一般社団法人日本事故防止推進機構(JAPPA)理事長
Yahooニュース公式コメンテーター

1969年生まれ。関西学院大学法学部卒業。大手企業を経て神戸のタクシー会社に25歳で入社。27歳からその子会社の社長に就任。その経験を元に、2004年ディ・クリエイトを設立し、交通事故防止コンサルティングを開始。ドライブレコーダーの映像を使った事故防止メソッドを日本で初めて確立し、現在、年間400回以上のセミナー活動をこなす。2万件以上の交通事故映像を駆使し、その独特の防止策で、依頼企業の交通事故削減を実現している。2019年よりYouTube番組『上西一美のドラレコ交通事故防止』を毎日更新中。

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【編集部まとめ】
上西氏のお話にある通り、路上横臥(おうが)事故は「まさか人がいるはずがない」という思い込みや見落としが、取り返しのつかない重大事故へと直結するリスクを孕んでいます。

弊社Nauto(ナウト)は、AIがこうした「見落としがちな路上リスク」をいち早く検知し、ドライバーの安全運転をサポートします。上西氏が指摘する「違和感への察知」や「異変を感じた際の減速」を組織全体で習慣化させるための、リスク可視化ツールとして活用されています。

実際に、重大事故をきっかけに安全管理の抜本的な改革を行われた「大阪センコー運輸株式会社」様では、ナウトの導入により全体の事故件数を3割削減、前方の衝突事故を0件にするという成果を上げられています。
精神論だけでは防げない事故を、いかにしてテクノロジーで「未然」に防いでいるのか。同社の代表が語る、ドライバーと会社を守るための決断をぜひご覧ください。