【交通安全ニュース解説コラム】第106回
路面凍結に要注意!冬季事故防止の基本対策
みなさんこんにちは、ディ・クリエイトの上西です。
2月は1年間でもっとも気温が下がる時期と言われています。
この時期に気をつけなければならないのは、路面の「凍結」です。
過去に、北海道の常磐トンネル内で20台がからむスリップ事故が発生しました。
スリップ事故では、このように、複数台が絡む事態になってしまうケースがよく見られます。
事故を防ぐために、路面凍結時には普段の2分の1の速度で走行し、車間は普段の2倍の距離を取るようにしてください。
この2つの運転行動を実践することに加え、凍結しやすい場所を把握しておくことも、重要な事故防止対策です。
どの地域でも、凍結しやすい「場所」があります。
それが「橋の上」と「トンネルの出入口付近」、そして「日中でも日陰になっている場所」です。
橋の上は非常に凍結や積雪しやすい場所です。
構造上、道路の上下を風が吹き抜けるので、路面が冷えやすいのです。
川や海の上に架かる橋だけでなく、陸橋も同じです。
また、トンネルの出入口付近も、風が吹き抜ける位置であり、凍結しやすい場所です。
走行時には速度を落としてより一層車間距離を取るようにしてください。
トンネル内では積雪や降雪がないため、気が緩んで速度を上げてしまう運転者がいます。
しかし、走行してきた車から水滴や雪などが路面に落ち、吹き抜ける風で凍結している場合もあります。
速度は絶対に上げないでください。
さらにもう一か所、気をつけていただきたい場所は、「日中でも日陰になっている場所」です。
凍結が起こりやすいのは、深夜から明け方の気温が下がる時間帯です。
日中は太陽光のおかげで、その凍結はほとんどの場所で溶けてしまいます。
しかし、日陰の場所では、日中でも凍結したままになっています。
日陰になっている道路を走行する場合には、速度を落として慎重に運転するようにしてください。
路面が凍結する時期には、「急のつく運転をしない」という方もいると思います。
急ハンドル、急発進、急ブレーキの3点です。
これはもちろん当然のことなのですが、重要なのは「急のつく運転をしなくてよい状態の運転」を心がけることです。
この状態で運転をすることこそが、交通事故防止対策です。
そしてそれは、普段の2分の1の速度で、普段の2倍の車間距離を保持して運転することなのです。
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執筆:上西 一美
株式会社ディ・クリエイト代表
一般社団法人日本事故防止推進機構(JAPPA)理事長
Yahooニュース公式コメンテーター
1969年生まれ。関西学院大学法学部卒業。大手企業を経て神戸のタクシー会社に25歳で入社。27歳からその子会社の社長に就任。その経験を元に、2004年ディ・クリエイトを設立し、交通事故防止コンサルティングを開始。ドライブレコーダーの映像を使った事故防止メソッドを日本で初めて確立し、現在、年間400回以上のセミナー活動をこなす。2万件以上の交通事故映像を駆使し、その独特の防止策で、依頼企業の交通事故削減を実現している。2019年よりYouTube番組『上西一美のドラレコ交通事故防止』を毎日更新中。