あおり運転厳罰化に対して予防できること
こんにちは、NautoJapanマーケティング担当の森脇です。今回はここ数年ニュースで話題となり社会問題化しているあおり運転にフォーカスして、あおり運転に対する政府の対応と弊社の取り組みをご紹介させていただければと思います。
あおり運転厳罰化とは?
周囲を走行している車両に対して、故意に走行を妨害したり、車間距離を故縮めたりするような行為が一般的にあおり運転と呼ばれています。非常に危険な運転行為のひとつで、最近では社会問題のひとつとしてニュース等にも取り上げられています。
このあおり運転が社会問題として顕在化してきたのは、2017年東名高速道路でおきた交通事故がきっかけとなっています。この交通事故では、加害者の男性が東名高速道路にて約700mにもわたり被害者の自動車に対しあおり運転を行い、最終的には被害者自動車の進路を塞ぐ形で停止しました。その際、後続を走行していた大型トレーラーが被害者の自動車に追突し、被害者2名が亡くなるという痛ましい事故となりました。
また、2019年にも常磐自動車道にて同様にあおり運転を繰り返し、最終的には被害者の自動車の進路を塞ぐ形で停車し、運転手が降車した上で、被害者を殴りつけるような事件もありました。この事件では加害者の車両が急ブレーキ、蛇行運転を繰り返しおこなっていた状況や車内での暴行の瞬間がドライブレコーダーによって撮影されており、容疑者の特定や当時の状況の可視化にも活用されていました。
このように命を脅かす危険な事件が起きている一方で、いままで「あおり運転」を直接取り締ることができるような道路交通法が存在しなかったため、今回の道路交通法改正につながっています。今回の道路交通法改正では、いくつかの条文が追加されることにより「妨害運転罪」が創設され、他の車両を妨害する目的で行う急ブレーキや車間距離不保持があおり運転であるとして厳しい罰則が与えられています。この道路交通法改正は2020年6月30日に適用となっていますが、あおり運転を行ったドライバーには、たとえ事故を起こしていなくとも、免許取り消し等厳しいの罰則が与えられることとなるため、あおり運転の被害者にならないようにするだけでなく、あおり運転の「加害者」側にならないよう運転時の意識改革や社員教育が一層必要となってきています。
新たに創設された妨害運転罪
自動車を用いた運送業、旅客業への影響
国土交通省は2020年10月15日、この道路交通法の改正にともない、トラックやバス、タクシーなどの自動車運送業者に対する「あおり運転」の行政処分を厳罰化する方針を発表しました。いままでは「酒酔い運転」、「酒気帯び運転」、「薬物等使用運転」、「無免許運転」、「ひき逃げ」が悪質運転とされ、行政処分の対象となり、ドライバーだけでなく事業者にも重い処罰が与えられていましたが、今回の改正で「あおり運転」もこの対象となる予定となっています。このように自動車運送事業者に対する行政処分の対象に「あおり運転」が追加されることで、事業者に対してもさらなる「あおり運転」に対する対策や意識向上が求められていると言えます。
ナウトソリューションによるあおり運転の軽減
ここまであおり運転厳罰化の経緯、概要をお伝えしてきましたが、ナウトソリューションではこの自社のドライバーのあおり運転(車間距離歩保持)をどのように予防しているのかという点もあわせてご紹介します。ナウトの車載機では前方を走る車両と車載機のついた車両の間隔とスピードをリアルタイムで計測し、車間時間を計算しています。その車間時間が一定秒数より短くなる場合、車内でアラート音を出し、ドライバーにリアルタイムで注意を促します。このように無意識のうちに前方の車両との距離が縮まり、あおり運転と捉えられてしまうような運転挙動をリアルタイムでアラートを出すことによって未然に防げるように促しています。また運行管理者の方はドライバーが1時間あたり何回あおり運転を行ってしまっているかということもナウトの提供するウェブアプリケーション上で確認することができ、ドライバーへの指導にも活かしていくことが可能となっています。ナウトのソリューションを活用することで、あおり運転をしてしまう可能性を減らし、ドライバーの免許停止処分や事業者への重い行政処分を回避することができるということです。
ナウト車載機から発せられるアラート音
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はあおり運転について取り巻く環境の変化と弊社サービスの優位性をご紹介させていただきました。あおり運転はいまや「酒気帯び運転」や「ひき逃げ」といった違反と同等レベルの違反として法律上規定されている一方で、まだまだ事業者側の対応やドライバー自身の意識が追いついていないのが現状ではないでしょうか。弊社のソリューションを用いることによって、すこしでもこの重大な違反という扱いになった「あおり運転」を減らしていければ考えています。
弊社ソリューションのあおり運転への対策や、その他AIを用いた安全運転に関わる機能について詳しくお伺いしたい方はこちらまでお問い合わせください。