Nautoのロゴ

ナウトの研究で、AIによってドライバーのわき見運転の頻度、時間、距離が40%以上減少したことが判明

ナウトのリアルタイムアラートでわき見運転のあらゆる指標において40%~47%減少

米国カリフォルニア州、パロアルト — 今日の商用車および未来の自動運転車両の安全性向上を目指すAIテクノロジー企業のNauto®は本日、商用車ドライバーのわき見運転についての研究結果を公開しました。その結果、ほぼすべてのドライバー(99%)が1回以上わき見運転を行っていた一方、車内でナウト車載機のリアルタイムアラートによってわき見運転習慣が劇的に改善され、わき見運転の頻度だけでなくわき見時間やわき見走行距離も減少したことが分かりました。

  

交通安全に関するニュースが毎日のように新聞の見出しを飾る昨今、わき見運転が社会問題化しつつあるという共通認識となっています。事実、アメリカ国家道路交通安全局 (NHTSA)によると、わき見運転によって毎日約9人が死亡し、わき見運転したドライバーが関与したと伝えられる事故が毎日1,000件発生しています。しかし、弊社ではこれは過小評価であるととらえています。弊社が2018年に行った調査研究では、衝突事故の70%以上にわき見運転が関係していることが分かっています。

 

一方、弊社がさまざまな業種の車両を調査した結果、ナウトのリアルタイムアラート機能利用後には、5人中4人近くのドライバーにおいてわき見運転の頻度や時間、走行距離に改善が見られました。平均すると、こうしたドライバーのわき見運転の頻度は40%減少(運転時間1時間につき4.8回から2.9回へ)、時間は43%減少(運転時間1時間につき15.4秒から8.8秒へ)、そして走行距離は47%減少(運転時間1時間につき0.15マイルから0.08マイルへ)しました。  

 

業界全体で減少が見られる

調査期間中、ほぼすべてのドライバー(99.6%)において、最低1回のわき見運転が見受けられました。ナウトでは複数の業界のお客様を対象に調査を行いました(旅客輸送、サービス業、物流、配送、石油&ガス)。それによると、Nauto のリアルタイムアラートが導入される前には客員輸送車両において1時間につき5件以上という頻度のわき見運転が発生し、次いでサービス業(4.4件)、その他業界(3.1件)という結果になりました。¹ サービス業車両におけるわき見運転の件数は当初2番目の多さでしたが、リアルタイムアラートの導入によりその頻度は大幅に減少し、全体で最大の改善が見られました。頻度は65%以上減少し、そのあとにその他業種の39%、客員輸送業の27%が続きます。

 

わき見運転がほとんどのドライバーで大幅に減少

平均して、調査対象の全ドライバーのう下位10%の人は1時間につき平均25.3回のわき見運転をしており、1時間につき85.6秒および1時間ごとに約1マイルもの距離をわき見運転で走行していました。中には、1時間ごとに2.5マイル相当のわき見運転を行っているドライバーもいました。これは目隠しをした状態でマンハッタンを走行しているのとほぼ変わらない状態です。しかし、リアルタイムアラートによる警告によって、こうしたドライバーの85%近くでわき見運転の習慣が改善されました。

 

「わき見運転は重大な問題であり、すでに蔓延していることです。また、それとは別に、商用車の運転行動を劇的に変え安全性を改善する具体的な解決策を見つけることができるという事実も確認できました。」と、NautoのCOOのジェニファー・ハルーンは述べています。「この調査では、ナウトのリアルタイムアラートにより、わき見運転の回数、頻度、時間を減らすことができると分かりました。今日の問題になっているわき見運転への対策により、車両運行の安全性を向上させるだけでなく、車両の損傷や事故による賠償請求の削減が見込まれ、さらには人命を救うことや事故による怪我を減らすことができる可能性が大いにあります。」

 

ナウトは2017年以降、2億5,000万マイルにわたり、これまでに2100万件のわき見運転をよる検知しました。ナウトのAI搭載通信型ドライブレレコーダーは、コンピュータビジョンとディープラーニングアルゴリズムをエッジ(車載機)に導入することにより、急制動イベントトリガーによる検知やスマホのアプリによる検知・予防に頼ることなくわき見運転をリアルタイムに検知できる唯一のソリューションです。これにより、ナウトのデータサイエンティスト、エンジニア、そして弊社のお客様は、わき見運転が世界のいたるところで行われており、携帯電話の使用に関連したわき見だけに限定されないことを理解が可能となります。

 

関連情報

 

わき見運転の調査:ナウトリアルタイムアラートでドライバーの習慣を改善

ナウトのデータサイエンティストは、わき見運転に警告を発するナウトリアルタイムアラートの作動前後におけるわき見運転の挙動の変化について調査を実施しました。複数業種にわたるナウトのお客様からいただいたサンプルをもとに分析が行われました(旅客輸送、サービス、流通、運輸&交通機関、石油&ガス¹)。また、210万件のわき見運転イベント、1,350万マイルにおよぶ696,000回の運転、そして1,376名のドライバーが調査対象となりました。2018年9月1日から2019年4月30日までのドライバーの運転を調査し、ナウトリアルタイム警告の導入前のベースライン期間からのわき見運転と、導入の2週間後からのわき見運転の挙動を比較しました。

ナウトについて

Nautoは、AIでリアルタイムにドライバーの行動改善する唯一のプラットフォームです。モビリティのエコシステムの中で、危険なイベントを予期して、予防して、結果として減少させます。6億キロを超えるデータポイントを分析することによって、ナウトのマシーンラーニングアルゴリズムは常に進化します。そして、事故が起きる前に未然に防ぐために、ドライバー行動改善に貢献しています。Nautoは、世界でも有数の商用車保有企業に導入され、多くの事故を回避し、大幅なコスト削減を達成してきました。

¹ 正確な統計を取得するため、ナウトは物流、流通、石油&ガス業界の車両を「その他」カテゴリーにグループ化しています。

Nauto、Nauto Coach、Nauto Prevent は、Nauto, Inc.およびその世界展開済み子会社の登録商標です。

###