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2026年 年頭所感


謹んで新春をお祝い申し上げます。


2025年、Nauto Japanは、日本の商用車両を取り巻く現場全体において、AIによる安全運行管理が企業経営の新たな標準として受け入れられ始めた年となりました。とりわけ、安全に対する感度が高く、事故削減と輸送品質の両立を強く求められる物流・運輸分野において導入が先行し、その成果と知見が、営業車両や各種業務車両へと広がりつつあります。


業界を代表するカンファレンスや公開の場では、ユーザー企業の経営層・現場責任者の皆様と共に登壇し、「事故ゼロ経営」を実現するためのAI活用をテーマに、現場の変化や経営へのインパクトについて議論を重ねてまいりました。その反響を通じて、AIによる安全運行管理が単なる装置導入ではなく、経営戦略の一部として捉えられ始めていることを強く実感しています。


私たちは、単なる運転支援の域を超え、AIが「人の経験や勘」に過度に依存しない安全文化の実装に寄与する時代を迎えていると考えています。従来の点呼や添乗指導といった取り組みを否定するものではなく、それらを補完・高度化する形で、AIによるリアルタイム検知、リスクの定量化、行動変容につなげるフィードバックを通じ、管理者・経営者がデータに基づき意思決定を行える安全運用体制の構築こそが、これからの標準となっています。


2025年はまた、販売パートナー各社様との協業深化に加え、大手事業者との直接的な取り組みが本格化し、日本事業の成長モデルが大きく進化した一年でもありました。
その結果、直販および新たなチャネルによる年間経常収益は前年度を大きく上回り、3倍を超える成長を達成しました。


これは単なる販売形態の変化ではなく、安全を「現場任せ」にするのではなく、経営課題として正面から向き合う企業が増えていることの表れであると捉えています。
さらに、AI導入を通じて、事故削減にとどまらず、ドライバーの意識変化、教育手法の高度化、管理工数の削減といった副次的な効果も多く確認されるようになりました。現場と丁寧に対話を重ね、労使間の信頼形成を図りながら運用を進めることで、安全への取り組みが「監視」ではなく「納得と改善」のプロセスとして定着しつつあります。
世界各地で日々蓄積される膨大な実走行データを基盤に、AIは継続的に学習と進化を重ねており、事故削減にとどまらず、保険コストや運行品質、企業価値といった経営指標への貢献も、より明確になりつつあります。


2026年、Nauto Japanはこれまでの実装成果を礎に、安全運行管理を「先進的な取り組み」から「当たり前の経営基盤」へと定着させるフェーズを本格化させてまいります。
お客様の経営課題により深く寄り添いながら、導入から定着、継続的な改善に至るまで、一貫して価値を提供できる支援体制の強化に取り組んでまいります。
人だけで判断する時代から、AIが正確かつ継続的に判断を支える時代へ。事故ゼロ経営は、命を守り、資産を守り、ブランドを守るための経営判断として、今まさに求められています。
私たちは、HSSE(健康・安全・危機管理・環境保全)への貢献を重要な使命と位置づけ、パートナー企業の皆様と共に、安全を軸とした持続可能な社会の実現と、社会的価値の創出に取り組んでまいります。


最後に、2026年を Nauto Japanにとって、安全の価値を社会に根付かせ、次なる成長への基盤を確かなものとする年と位置づけ、社員一同一丸となって取り組んでまいります。
本年も倍旧のご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。


2026年1月5日
Nauto Japan合同会社
代表執行役員社長 赤井 祐記