Nauto Japan、AIによる危険運転検知で、即時フィードバックを可能にする「コーチング機能」を提供開始
ー同時に、重大な事故リスクを迅速に共有する「管理者向けリスクアラート機能」を拡充ー
安全管理者によるタイムリーなリスク把握と適切なドライバー対応を実現し、「事故ゼロ経営」を現場レベルの実装フェーズへ AI搭載安全運行管理プラットフォーム「ナウト」を展開するNauto Japan合同会社(本社:東京都千代田区、代表執行役員社長:赤井祐記、以下 ナウト)は、2026年1月22日より提供開始予定の、AIが検知した危険運転に対し管理者が即座に適切なフィードバックを行える「コーチング機能」を1月15日に発表しました。同時に、重大な事故リスクを迅速に管理者に共有する「管理者向けリスクアラート機能」を発表しました。 今回のアップデートの主要な柱とメリット 1.発生直後の対応を可能にし、指導の実効性を高める「コーチング機能」 AIが検知したわき見、眠気、車間距離不保持などのリスクイベントに対し、発生直後に管理者がフィードバックできる「コーチング機能」を提供します。これにより、従来は運行後や後日になりがちだった安全指導を、記憶が新しいうちに行うことが可能となり、指導の実効性を高めます。 即時性による指導効果の向上: 発生直後に運転映像とあわせて指導を行うことで、ドライバー自身の気づきを促し、行動改善につなげます。 2. 重大リスクを逃さない「管理者向けリスクアラート機能」の拡充 これまでの衝撃検知等に加え、事故に直結する以下の重大リスクイベント発生時に、管理者の端末へリアルタイムで通知を行います。 Nauto Japan合同会社 代表執行役員社長 赤井祐記のコメント 居眠りやわき見などの危険を検知するだけでは、事故は減りません。重要なのは、そのリスクをいかにタイムリーに把握し、適切な行動につなげられるかです。今回のコーチング機能と管理者向けリスクアラート通知機能の拡充により、安全管理者はリスクを見逃すことなく把握し、発生直後の振り返りや早期の対応を行えるようになります。これにより、現場での安全指導は「後から振り返るもの」から、「行動変容につなげるもの」へと進化します。ナウトは、テクノロジーの力で安全管理を現場レベルで実装し、事故ゼロを目指す経営を支える基盤を、これからも提供してまいります アップデートの概要 Nauto(ナウト)について 2015年に米シリコンバレーで設立。最先端の予測AIで交通事故を防止するソリューションを提供しています。独自の採点基準で運転を可視化し、日本国内でも700社以上の企業に導入され、事故率の劇的な低減に貢献しています。 <本件に関するお問い合わせ> Nauto Japan合同会社 マーケティングチーム Email: infojpn@nauto.com Web: https://www.nauto.co.jp
【交通安全ニュース解説コラム】第103回
バック事故防止の鍵は「注意の向け方」にある
みなさんこんにちは、ディ・クリエイトの上西です。 12月初旬、長野県のある路地裏で男性が倒れているのが発見され、その場で死亡が確認されました。警察は現場の状況から、ひき逃げ事件として捜査を行っています。 現場はパチンコ店の建物とビルの間にある路地で袋小路になっており、ゴミ収集車がバックで路地に入った際、男性をひいたのではないかと見られています。 バック事故は、注意の配分に偏りがあると発生しやすい 運転者は、バックをする際、状況的・環境的に、ぶつかってしまうのではないかといった心配がある場所には非常に気をつけて、長く注視する傾向があります。そしてその反対側への注意が低下してしまうのです。バック事故では、注意が向いていない側をぶつけてしまうというケースが非常に多いのです。 車両の角度が変わる度に、見える範囲も変わります。 一度の確認ですべての安全確認はできません。こまめにハンドルを切り返して死角を減らし、最終的には真っ直ぐの状態にしてから、バックをしましょう。 事故というのは、認知と動作を同時に行うことで起こりやすくなります。 危険に気づいた時にはすでに運転操作をしているので、停止や回避行動を取る間もなく、衝突してしまうのです。確実に安全を確認してから、発進するようにしましょう。 7・5・3バックで安全に 私がおすすめしている運転行動に、「7・5・3バック」というものがあります。これは、バックをする時に、時速7キロ以下で、5秒に1回、3点を確認するというものです。 時速を落とすのは、異変に気付いた時にすぐに止まれるよう徐行で走行することと、万が一事故を起こしてしまった時に、被害者側の死亡率を下げることが目的です。5秒に1回、3点の確認を行います。確認する3点というのは、左右のサイドミラーと、バックモニターかバックミラーの3箇所です。人が認知に要する時間は1.2秒と言われています。5秒に1回、3点を確認するクセをつけると、バランスよく周囲の確認が行えます。この「バランスの良い確認」がバック事故を防止する最大の方法なのです。 みなさんも、今日から「7・5・3バック」を実践して、バック時の事故を防止してください。 =====執筆:上西 一美株式会社ディ・クリエイト代表一般社団法人日本事故防止推進機構(JAPPA)理事長Yahooニュース公式コメンテーター 1969年生まれ。関西学院大学法学部卒業。大手企業を経て神戸のタクシー会社に25歳で入社。27歳からその子会社の社長に就任。その経験を元に、2004年ディ・クリエイトを設立し、交通事故防止コンサルティングを開始。ドライブレコーダーの映像を使った事故防止メソッドを日本で初めて確立し、現在、年間400回以上のセミナー活動をこなす。2万件以上の交通事故映像を駆使し、その独特の防止策で、依頼企業の交通事故削減を実現している。2019年よりYouTube番組『上西一美のドラレコ交通事故防止』を毎日更新中。
2026年 年頭所感
謹んで新春をお祝い申し上げます。 2025年、Nauto Japanは、日本の商用車両を取り巻く現場全体において、AIによる安全運行管理が企業経営の新たな標準として受け入れられ始めた年となりました。とりわけ、安全に対する感度が高く、事故削減と輸送品質の両立を強く求められる物流・運輸分野において導入が先行し、その成果と知見が、営業車両や各種業務車両へと広がりつつあります。 業界を代表するカンファレンスや公開の場では、ユーザー企業の経営層・現場責任者の皆様と共に登壇し、「事故ゼロ経営」を実現するためのAI活用をテーマに、現場の変化や経営へのインパクトについて議論を重ねてまいりました。その反響を通じて、AIによる安全運行管理が単なる装置導入ではなく、経営戦略の一部として捉えられ始めていることを強く実感しています。 私たちは、単なる運転支援の域を超え、AIが「人の経験や勘」に過度に依存しない安全文化の実装に寄与する時代を迎えていると考えています。従来の点呼や添乗指導といった取り組みを否定するものではなく、それらを補完・高度化する形で、AIによるリアルタイム検知、リスクの定量化、行動変容につなげるフィードバックを通じ、管理者・経営者がデータに基づき意思決定を行える安全運用体制の構築こそが、これからの標準となっています。 2025年はまた、販売パートナー各社様との協業深化に加え、大手事業者との直接的な取り組みが本格化し、日本事業の成長モデルが大きく進化した一年でもありました。その結果、直販および新たなチャネルによる年間経常収益は前年度を大きく上回り、3倍を超える成長を達成しました。 これは単なる販売形態の変化ではなく、安全を「現場任せ」にするのではなく、経営課題として正面から向き合う企業が増えていることの表れであると捉えています。さらに、AI導入を通じて、事故削減にとどまらず、ドライバーの意識変化、教育手法の高度化、管理工数の削減といった副次的な効果も多く確認されるようになりました。現場と丁寧に対話を重ね、労使間の信頼形成を図りながら運用を進めることで、安全への取り組みが「監視」ではなく「納得と改善」のプロセスとして定着しつつあります。世界各地で日々蓄積される膨大な実走行データを基盤に、AIは継続的に学習と進化を重ねており、事故削減にとどまらず、保険コストや運行品質、企業価値といった経営指標への貢献も、より明確になりつつあります。 2026年、Nauto Japanはこれまでの実装成果を礎に、安全運行管理を「先進的な取り組み」から「当たり前の経営基盤」へと定着させるフェーズを本格化させてまいります。お客様の経営課題により深く寄り添いながら、導入から定着、継続的な改善に至るまで、一貫して価値を提供できる支援体制の強化に取り組んでまいります。人だけで判断する時代から、AIが正確かつ継続的に判断を支える時代へ。事故ゼロ経営は、命を守り、資産を守り、ブランドを守るための経営判断として、今まさに求められています。私たちは、HSSE(健康・安全・危機管理・環境保全)への貢献を重要な使命と位置づけ、パートナー企業の皆様と共に、安全を軸とした持続可能な社会の実現と、社会的価値の創出に取り組んでまいります。 最後に、2026年を Nauto Japanにとって、安全の価値を社会に根付かせ、次なる成長への基盤を確かなものとする年と位置づけ、社員一同一丸となって取り組んでまいります。本年も倍旧のご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。 2026年1月5日Nauto Japan合同会社代表執行役員社長 赤井 祐記