この異例の年、外出自粛制限令とそれに伴う空前の配達需要増により、今年の春もこれまでにない数のドライバーが仕事に追われることになるでしょう。車両運行管理者と安全管理責任者は、配達とサービスの需要を満たしつつ、ドライバーの勤務時間をどう管理すれば良いかに頭を悩ませなくてはなりません。このような状況の中で、居眠り運転による悲劇を防ぐにはどうしたらよいでしょうか。

居眠り運転とは?

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、居眠り運転を「疲労や眠気がある時に車両を操作する危険な行動。多くはドライバーの睡眠不足によって起きるが、睡眠障害の放置や薬の服用、飲酒、シフト勤務によっても発生する」と定義しています。

居眠り運転の影響

居眠り運転は深刻な問題であり、ドライバー自身だけでなく他のドライバーや歩行者にとっても危険です。警察庁交通局の統計では、2019年に報告された事故のうち8万件は眠気および疲労が原因となるわき見運転や漫然運転、過労運転が原因の事故とされています。こうした事故は正面衝突など重大な事故の原因となっています。世間の認識とは逆に、若者より高齢者の方が、眠気および疲労が原因のわき見運転、漫然運転、過労運転での事故を起こす可能性は低くなります。

居眠り運転の兆候

  •  集中力が落ちる、出口を見落とす
  •  直近数キロのことが思い出せない
  •  たびたび姿勢を変える
  •  伸び、欠伸、瞬きが多い
  •  ウトウトする、瞼が重くなる
  •  車線をはみ出す、ランブルストリップスの上を通る

居眠り運転の結果

  •  集中できない
  •  反応が遅くなる
  •  頭がまわらない
  •  一定の速度を保てない
  •  ハンドル操作が雑になる

居眠り運転は飲酒運転と同じくらい危険

CDCによれば、眠らない状態が続くと、過度な飲酒をした時と同じように能力が低下するという研究結果が出ています。「起床から18時間以上経つと血中アルコール濃度0.05%と同じ状態になる。起床から24時間以上経つと血中アルコール濃度0.10%と同じ状態になり、アメリカ全州における血中アルコール濃度の法定上限0.08%を上回る」といいます。※日本では血中アルコール濃度0.03%以上で酒気帯び運転となります。

ドライバーの疲労は誰が管理すべきか

ドライバーの疲労は、組織と個人両方に適切に管理する責任があります。組織にはドライバーに安全な労働システムを提供する法的責任と注意義務があります。安全な労働システムには、ドライバーが睡眠を取り、家庭と社会における責任を果たせるような、十分な休息時間の確保が求められます。ドライバーの側には、勤務時間外に十分な睡眠をとり、休息が取れた元気な状態で勤務をする法的責任があります。

暖かくなる春先、ドライバーの居眠り運転をどう防ぐか

  1. ドライバーを教育する:ドライバー講習では、疲労と眠気の違いや、十分な睡眠をとる重要性をドライバーに理解させることができます。水や食料と同様に、生きるために睡眠は欠かせません。人は一晩に平均7~8時間の睡眠が必要と言われています。。眠気は飢えや渇きと同様、必要な生物的欲求を満たしていないという脳からのサインです。眠気が他のサインと違うのは、無視をし続けると、本人の意思に関わらずそのうち眠りに落ちてしまう点です。
  2. 予め対策を取る:長距離運転の際には、ドライバーに休憩エリアを事前に確認し、運転プランを立てさせるようにしてください。疲労を深刻化する前に管理することができます。

リアルタイムAIドライバーアラートシステムを利用する

ドライバーの居眠り運転を防ぐ手立てを講じるのは、交通安全のために欠かせません。車両運行管理者がすべての車両に同乗してドライバーを監視することは無理ですが、完全リアルタイム対応のナウト安全運行管理プラットフォームなら、居眠り運転を瞬時に検知し、運転に集中させたり、停車し休憩するようドライバーを指導したりすることができます。