ナウト本格導入から、1年が経過したサントス様。事故も減少し、保険料の大幅削減(フリート優良割引は、1年での拡大幅の上限30%アップ)に達成。
前回は、営業所長・ドライバーの目線でのナウト・安全運転推進については、関様(前町田営業所長、現在営業課長)、佐藤様(町田営業所長)にお話を伺いました。今回は社長の山本様に、ナウトのみならず同社の安全運転の取り組み全体についてインタビューしました。同社が事故削減をできている取り組みや最新機器に関するお考えも余すことなくお伝えいただき、安全運転を推進する上での参考となる点が多々あります。
(コロナ対策による外出自粛であったため、リモートインタビューを実施)

今回のお客様の特徴
・車両情報 – 約300台 2トン~4トンのトラックがメイン
・車両私使用状況 – スーパー・コンビニなどへのチルド品の配送
・事業が拡大しており、ドライバーも増加している

わき見などの危険運転が減少、事故は大幅に削減、保険料ダウンによる経済的効果を得た

ナウト:導入直後にインタビューさせていただきましたが、本日は本格導入後の状況や効果をお伺いしたいなと思っています。導入後の皆様の反応はいかがでしたか?特に、インカメラの導入に関して、所長・ドライバーさんからの反対はありませんでしたか?

山本:町田営業所で先行して導入して、「いいものだ」ということがわかっていたこともあり、本格導入時に大きな抵抗はありませんでした。ドライバーも、「わき見している映像がクラウドに上がるのは仕方ないよね」という認識を持ってもらっている。そういった観点では、ナウトはインカメラを導入したいけど、強い監視になることを危惧する企業にはぴったりだと思う。「(少しくらいのわき見をしても)自分は大丈夫だろう」という過信があると思う。業務上の連絡などがあっても、その瞬間にどうしても携帯を見ないといけないことなんてない。そう考えると、ナウトのイベント検知は非常に効果的です。

ナウト:実際、導入前後のわき見の回数は、定量的にみても減少しています。(導入台数が一定数を超えた)2019年8月と2020年3月を比較すると、全社平均のわき見の回数/1時間あたりは、約30%削減されています。町田営業所の取り組みをお伺いしていても、意識もだいぶ変わっているようです。

山本:確かに意識は変わっていると思います。ナウトのみならず、デジタコの数値での管理を徹底したことにより、事故は削減し保険料も大幅ダウンしました。フリート保険の割引率も30%進行し(単年度の進行幅の最大値)、1000万円近いコスト削減効果がありました。

ナウト:かなりの成果が出ていますね。Nautoのミッションは、事故削減に貢献することであり、お客様には事故による経済損失を防いでほしいと思っています。実際に、効果が出ていることは大変励みになります。保険料以外にも経済的メリットはありましたか?

山本:車両保険は付保しておらず、自社で修理を行っていますが、その修理費も削減できています。故障修理などもあり、正確に切り分けができないケースもあるので、正確な削減幅を出すことは難しいですが、事故部分は削減できていると感じます。また、事故対応のコストとして、交渉・謝罪・本社での再発防止策定などの業務が減少したことも効果として捉えることができます。

わき見削減効果と保険料コストメリット

事故にかかるコストと導入効果

継続して事故削減することが営業所長、ドライバーにもインセンティブがあるように仕組みをつくる

ナウト:現場では、デジタコやナウトを使った指導方法やドライバー評価することで、安全運転推進していることが伺えました。経営者のお立場として、安全運転推進にどう取り組まれていますか?

山本:営業所長たちのミッションは、各営業所の予算達成になっています。具体的には、経常の利益を見ています。その利益を達成するためには、無駄な事故によるコストアップは避けるように取り組んでいます。また、昨年よりデジタコの数値管理を厳しくしました。速度管理、急減速について、繰り返す人への罰則を設けました。加えて、営業所長の評価にその指導状況も加えました。また、ドライバーたちとも共有するために、各営業所では、経常の数値を掲示してもらっています。その数字をみて、自分たちの賞与に繋がるという意識を持ってもらっています。

ナウト:あえて、経営数値をオープンにすることで、会社とドライバーさんの目標意識を合わせていらっしゃると。関さん、佐藤さんからはお伺いしたことのなかで、御社で特徴的だなと思ったことは、【ドライバーの総合評価を加点方式でおこなっていること】でした。

山本:現在は、町田と岩槻で独自に評価制度を設けています。頑張っている人が評価される仕組みが必要だと思っています。ここは営業所ごとの実態にあった形で、全社的に広げていければいいと思っています。

ナウト:多くの施策を打たれていますが、なにか課題となることはございますか?

山本:ナウトの取り組みもそうですが、営業所ごとにばらつきが多少あります。また、安全運転推進活動は、継続することが大事であり、【新しいこと取り入れる】なども継続する上で大事になって来ると考えています。ナウトは映像ベースの指導という形で活用していますが、ナウトから取れるデータ(わき見回数など)も評価活動に取り込んでいきたいと思っています。そのために、今年からは本社でも専属担当を設けています。

ナウト:データでの比較も可能ですし、例えば事故があったときなども本社サイドですぐに映像確認ができるため、その映像を共有して、注意喚起することも非常に簡単にできます。

山本:バック時の自損事故なども慌てていることがほとんどであり、そういったものも映像ベースで振り返り、共有することで全社的に効果があるかもしれないですね。そういった使い方も含めて、ナウトをもっと活かしたいと思います。

最新テクノロジーを導入には産みの苦しみがある。それでも価値があると考え推進する。物流業界全体にも波及すればいい

ナウト:続いて、最近のテクノロジーに関してお話をお伺いしたいなと思います。現在、物流企業向けのテクノロジーなどは非常に多くなっており、物流に特化した展示会なども目立ってきています(2020年は延期となる展示会も多い)。こういったテクノロジーの進化をどう捉えていますか?

山本:正直にいうと、テクノロジーに関しては業界として遅れていると認識しています。ITリテラシーの高い物流企業は、まだまだ少数かなと思っています。そのため、いち早く取り込むことは差別化の一因になりえると思っています。実際、デジタコもかなり先駆けて導入しました。正直に言うと、産みの苦しみがあったと思います。

ナウト:具体的にはどんな苦しみがありましたか?

山本:当時のデジタコはクラウドという技術はありませんでした。メモリースティックをドライバーごとにさして、事務所で読み込むというものだった。運用としては、ドライバーにも事務所にも負担をかけたり、うまくいかないこともありました。メーカーにフィードバックしたりして、機能改善につながったと思います。それによって、業界全体の底上げに貢献できればと思っています。

ナウト:最新のデジタル技術を使った製品は、ソフトウェアで制御できるところも多く、昔より要望を頂戴して、機能アップデートできることも多くなっており、今後はそのサイクルも早くなるかもしれません。山本社長は、様々な機器がある中で、どういった観点で導入を決めていますか?

山本:中長期で見たときに、現場やドライバーにメリットをもたらすのか?という視点で見ています。例えば、デジタコは短期的に見ると、「新たな運用業務」が発生します。ただ、それを使っていけば、安全運転にも繋がり、運行管理も楽になっていく。結果的に、コストは下がることで導入の費用対効果が取れると思っていました。

ナウト:そんな山本社長に、ナウトも選んでいただき、大変嬉しく思っています。

山本:ナウトの場合も、インカメラを導入したいなと思っていたときに、プライバシーの懸念がありましたが、「AIが危険な瞬間だけをクラウドにあげる」というものが、導入しやすかったです。さらに、町田で試してみると運用の手間もなく、これは安全運転指導に活かせると感じました。今後の機能改善の期待していますし、活用して事故を削減したいと思っています。

ナウト:本日は、自宅待機により小売業界の需要が増加で業務繁忙の中、ありがとうございました。

山本:我々、物流企業が止まると生活インフラがとまってしまう。十分に気をつけながらも、この難局を乗り越えていきたいと思っています。

サントス様から得た安全運転への示唆

  • 映像やスコアなどデータを使って、納得感のある指導を行う。更に、お咎めモードでなく、スコアなどを競うことで安全を促進する
  • 継続した取り組みができるよう、「経営目標と現場の目線合わせる」、「新しい取り組みなどに果敢に挑戦する」
  • 事故削減による経済的メリットは、自動車保険のみならず広範囲にわたる