現在、わき見運転が横行しています。米国では2016年だけでも、3,500名近くの人がこの危険行為による自動車衝突事故で命を落としています。ナウトのミッションは、商用車のドライバーの安全運転の意識を向上させ、交通事故を未然に防ぐための支援することです。2017年に、提供開始した安全運転支援システム「ナウトソリューション」と共に、このミッション達成に向けて第一歩を踏み出しました。それ以降、ドライバーの運転挙動について、さまざまなことを学びました。具体的には、深刻な衝突事故の70%以上がわき見運転が多いドライバーによって起こされていることが判明しています。

71%: わき見運転が多いドライバー
29%: 運転に集中するドライバー

衝突事故の内訳(出所:2018 Driver Safety Study in partnership with Atlas Financial Holdings Inc.))‍

また、ドライバーの挙動をリアルタイムに把握できる技術により、運行管理者や安全運転管理者が、ドライバーに指導すべき点を把握することを容易にしました。運行管理者が危険性の高いドライバーを特定できれば、そのドライバーの運転を向上させるための指導を行うことができます。結果的に、過失のある衝突事故の危険性を減少させます。また、実際に安全性が向上していることも確認しています。ナウトのシステムが搭載されたアトラス社の保険対象車両に対して、保険金請求件数が35.5%減少しました。

導入前
導入後

出所:Reduction in claims in Atlas-insured fleets equipped with Nauto (2018)

現在、ナウトのリアルタイム警告を利用し、さらなる安全運転のための取り組みを進めています。ナウトのリアルタイム警告により、商用車ドライバーをその場で指導し安全性を高める車載機として活用いて頂くことができます。現段階では、わき見運転を警告する機能ですが、年内に他の危険運転に関するアラートも追加する予定です。(*2019年10月時点)衝突事故の3分の2以上がわき見運転に起因していることから、自動アラートによってドライバーをリアルタイムに指導し、衝突事故を未然に防げるようにすれば、わき見運転という危険運転を大幅に改善できるでしょう。

ナウトでは、わき見削減のために2つのアプローチが可能です。1つ目は、最先端インテリジェント安全運転システムで、双方向カメラ、コンピュータビジョン、そしてナウト独自のアルゴリズムを活用して、危険な状況の評価や、わき見運転の深刻度の判断を行います。ナウトを搭載すれば、急ブレーキや急加速など、他の危険性の高いイベントとは別にわき見運転のみを検知することが可能となります。

2つ目は、運転中のわき見時間(通常、2~5秒)に従って行う警告によって、ドライバーの注意を前方に戻します。高い精度のアラートを出すことによって、ドライバーがアラートへ懐疑心をもたず、安全運転技術が向上し、危険挙動や潜在的な衝突事故の可能性を削減します。まだ登場したばかりの機能で今後も精度向上しますが、現時点でナウトのシステムを搭載しているお客様において、1時間あたりのわき見運転が54%削減しています。中には、70%以上削減したドライバーもいました。

わき見運転は、発生した瞬間にやめさせることが極めて重要です。しかし、それを目的として、ドライバーのプライバシーを犠牲にするべきではありません。そのため、ナウトは早い段階からドライバーファーストの方法で進めることを意識的に選択し、現在もそのスタンスを守っています。AIを搭載した車載機を使って、わき見運転を検知し、瞬時にドライバーに警告することができます。わき見運転やその他の危険性の高いイベントが発生した場合は、数秒の運転映像がクラウドにアップロードされ、運行管理者がウェブアプリで危険運転状況を閲覧できるようになります。この方法により、重要性の高い安全運転指導に資するデータは確保しつつ、ドライバーのプライバシーを守ることができます。

自動車事故をなくし、安全な道路環境をつくるためには、わき見運転という最も危険な習慣を改善する必要があります。ドライバーの運転挙動を適切に理解し、運行管理者や、ドライバー自身にも証拠に基づいた安全教育を行うナウトのシステムが、危険運転を検知し、削減することをご支援します。